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何が「自家焙煎」か

Posted: 2019.12.15 Category: ブログ

何が「自家焙煎」かイメージ1

店主です。


私はアダチというお店を自家焙煎珈琲店だと思っていますが、自家焙煎珈琲店であることをことさら強調しているわけではありません。それはほとんど無意識だったのですが、こんな事がありました。


先日立ち寄った珈琲屋さんが、「自家焙煎珈琲店」だと謳っていましたので、私は焙煎機がどこにあるかを聞いただけだったのですが、何かの刺激があったようです。そのお店様は、ほど近く歩いて行ける場所に「コーヒー焙煎事業者」があり、そこからいつも焼きたてを仕入れているので、私のお店は自家焙煎珈琲店だ、というような事を言われました。なるほど、これは何かいいようのない説得力があります。


自家焙煎珈琲店でも、二号店、三号店を出店されるお店があります。しかし、その場合、各店舗に焙煎機が設置され、各店舗で専属の焙煎人がつき、各店舗でつねに焼きたてほやほやのコーヒーを出しているというわけではないようです。そうなると、自家焙煎珈琲店の(焙煎機の置いてない)複数店舗と、上記に挙げたお店の差はどこにあるのかという話になります。「看板」や「抽出技術の共有が前提とされている」、そういう事であれば、もっと巨大なチェーンストアとの差はどこにあるのかという、これまた別の問題が出てきます。しかし、冷静に見て、われわれは何かの線を引いてこの問題を見ているような気もします。


自家焙煎珈琲店がチェーンストアになれない理由は、個人的にはもう少し別の理由を感じているのですが、もしそうではない形で、グループ体が成立するとすればそれはどんな状況なのでしょうか。たとえば、強力なリーダー店が自社で焙煎機など開発し、その機械を推奨しながら、それぞれのお店に設置し、それぞれの店名を尊重し、哲学だけを通底化しながら生豆の共同卸体でも形成すれば良いのでしょうか。


この方法的な広がりはひとつの自家焙煎珈琲店にとって「究極」のものです。これを超える方法など地上に存在しませんが、バランスはタイトロープのようです。私はこの界隈の出来事に対して、最近本当に何かを感じる日々を過ごしています。


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