店主です。
今日はずっとお話を聞きたいと思っていた喫茶星時の樋口尚敬さんをお迎えし、コーヒーのこと、カフェのこと、開業のこと、社会における個人の生き方のことなど、さまざまな内容をしゃべってもらいました。
この仕事をしている事の良い点に、会いたいときに会いたいひとと会える、というものがあります。しかし、それは本来相互補完的なものです。
お忙しい中にお越しいただいて、本当に感謝しています。
星時さんのお話はとてつもなく丁寧でありながら、手で掴みに行かないと捕まえられないような無垢の粗雑さがありました。私個人としては懐かしいような時間でもあり、自身もふくめてあの場にいる人たちの空間に臨む姿勢が、とても静かに試されていたような気がしました。カフェは自分の生き方を作る場所。それは「自分」と「生き方」を作る場所でもあると思うのです。そのふたつは、あわさったとき、ほとんど「人生」と同義語です。
帰りの車の中、私個人としてはすでに完全に降りてしまったバスの乗客の話をするような機会にめぐまれ、会えていない懐かしい人たちの近況を、昨日の事のように聞く事ができました。これも星時さんでなければ訪れる事のない機会でした。