店主です。
本日はブレンドコーヒーセミナーの最終講義。
ブレンドコーヒーという概念に対して、自分の見ているもの(特殊)を一般的なもの(普遍)にどういう風に「寄せる」か迷いながらやりましたが、結局アレゴリーの問題から引っかかって抜けられないというのは、夏ごろ(星時さんで)人に泣きついてから変わっていない眺めです。しかし、(なにかからなにかに)「寄せる」というのは、どこかおかしな言い方かもしれません。シェリングなら「入れ替わる」というかもしれません。デリダなら「郵便」というかもしれません。模索の仕方を模索する変な時間は、参加のみなさまの優しい姿に助けられた格好でした。
個人的には、過去にやった講座の中で、(自分で用意した講座の中では)、一番面白くしかも手応えがありました。
内容は難しかったかもしれません。わかりやすいので、難しかったかもしれません。謂わゆる難しさというのは、わかりやすく難しい表情をしていると言う意味で、本当はわかりやす過ぎるものです。難しいという以外の要素がないので、わかりやす過ぎるものです。この講座にあった難しさは、少し種類が違ったかもしれません。なんにしても、面白かったです。
最後に終わるのが惜しいという声だとか、参加者同士の連絡先交換の風景に触れたことが、本講座の(個人的な)もっとも大きなリワードです。一年前から続いている気分も晴れつつあるのでようやく年が越せるかなと思いましたが、目を上げた部屋の中にある最大の宿題と、さらに配達員の呼び鈴の音とともに友人からとても大きな宿題が送られて来て、くしゃみが出ました。
年越しまでもう少し。
外もすっかり寒くなりました。