ロサンゼルス国際空港とリマ、ハエン空港とメンドウサを経由して南米ペルーの奥地アチャマル村を訪ねました。片道の移動時間は30余時間。これも2016年にハエン空港が出来て20時間ほど短縮されたというのだから驚きです。
ペルーの現地人でも正確な場所がよくわらからないアマゾンの集落といったところでしたので、さすがに単独移動は不可能、ハエンから4WD車をチャーターしました。道中、牛が横切るわ鶏が横切るわで大わらわ。運転手も対向車もとくに気にせず進んで行きます。
こんな断崖絶壁のうねり道を、ぐるぐると8時間ほど移動します。ほとんどガードレールもありません。どうして酔わなかったのかいまでも不思議ですが、おそらく完全に腹を括っていたのだと思います。
到着したメンドウサで一泊。豆(パーチメント)の保管庫と、サンプルロースターを見学しました。
ふだん自分たちのお店に届くための第一関門といったところです。
ペルーでの食事はおもにライス。私が食べたものは付け合わせに鳥肉を調理したものが多かったです。味つけはお塩、にんにく、たまねぎなどで、とても日本人の口に合います。
メンドウサで一泊し、次の日はいよいよ農園に出発。アチャマル村の朝霧深い神秘的な森林の光景はまさにコーヒーの秘境というにふさわしい場所。素晴らしい景観です。
初日はコーヒー豆(パーチメント)の集積場を訪れました。購買にいたるまでの厳しい品質のチェックが行われています。消費国側にいると気づかないのですが、ほとんどの品質対応はパーチメントの状態です。これは自分には意外でした。
午後からは農園に移動。ゲイシャがどれくらいなっているかずっと気になっていました。収穫量はものすごいわけではなく、やはりまだ足元を固めているといった段階。それでもペルーでゲイシャを初収穫といった場面に立ち会え、遠くまで来て本当に感動。
日をまたいでのパルピング、水洗、そして乾燥。生産国ならではの体験です。
収穫はとにかく楽しいの一言。皆で一生懸命摘んでいると、ずっと昔から仲間だったような意識が芽生えてきます。