焙煎について語る事をあまりしない店主ですが、焙煎をする事は嫌いではないです。
焙煎しているときに、よくコーヒー豆と会話をする(豆の声を聞く??)という事を比喩で言うひとがいますが、私の場合はこうです。
たとえば遅い夜にさしを握ったままうとうとした気持ちで、鼻ちょうちんでも膨らんでいるかのような気持ちで静かに揺れ、コーヒー豆を焼いていると、ぱちんと目が覚め覚醒し、プロバット焙煎機から声がするのではないかと思ったりします。
プロバット 「火力を触らないでください」
私「?」
プロバット 「自分がこうしたらこうなる、って思って火力を触らないでください」
私「......」
プロバット 「グラフを見つめないでください」
私「?」
プロバット 「あなたの意志が焙煎に反映されていると思わないでください。私が焼いているのです」
私「......」
フジローヤルの感覚が抜けていない私は、どうしてこの人はこんなにプライドが高く親しみにくいのかというのがわからないまま一緒に歩いて来ました。
ただ、最近は煽ててあげると少し仲良くできるようになりました。道具は、機械ではなく自分だったようです。